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フランス交通法典
Code des Transports




フランス交通法典 日本語訳(HTML版)

フランス交通法典 日本語訳 (PDF版)




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フランス交通法典とは

 フランス交通法典(Code des Transports)は、フランスの交通政策の目標や義務、そして各分野の規制や基準を定めた法典で、2010年12月に施行されました。交通権や環境保護などの規定も、本法典で規定されています。交通法典は、六部構成となっており、国内の交通諸法を統合したため条文は多い。本ページでは、陸上交通に関連する第一部・第二部・第三部の目次の訳、ならびに第一部のうち交通権・環境に関わる規定ならびに都市公共交通政策にとくに関連の深い条文の訳を掲載いたします。

交通基本法の歴史と交通法典

 交通法典は国内の交通諸法を統合して誕生したものです。従前は、交通基本法(LOTI)が交通政策の基本的な規定を定めた法律として存在しておりました。LOTIは、交通法典に発展的解消を遂げた格好になります(LOTIそのものは残存しているが、大部分の条文は交通法典に移行して廃文になっています)。
 LOTIは、1982年ミッテラン政権下で制定され、交通権を明文化した画期的な法律でした。1996年(シラク政権)に、大気法が制定されるとLOTIも改定され、交通政策の目標に環境保護が入り、都市圏においては自動車利用の削減と公共交通・徒歩・自転車の強化が義務づけられました。サルコジ政権は、環境ニューディール政策(環境政策を積極的に行い、景気を刺激し、雇用を増やす政策のこと)を打ち出し、トラム(LRT)など公共交通への投資を重点投資の一つとして、交通政策の改革に乗り出します。まず、2009年に環境ニューディール計画である環境グルネル法を策定、道路投資重視から公共交通重視へ国家の公共投資戦略の大幅転換を行います。2010年、交通法典を制定し、交通に関係する諸方を統合しました。交通法典への移行にあたって、バリアフリー法の条文を吸収したこともあり、交通権の再定義と強化が達成されました。



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|作成:2013年7月22日、最終更新2013年7月27日|


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